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 keyakiさんのご好意により、ピーター・グロソップがミラーを歌った《ルイザ・ミラー》を聴くことができました。1972年、バルセロナでのライブです。

 ロドルフォはホセ・カレーラス、ルイザはモンセラート・カバリエ。なかなかの豪華キャストですが、フェデリーカ役の名前を見て「おや?」と思いました。

カルメンを演じるグロ様の嫁 ジョイス・ブラックハム(Joyce Blackham)。

 実は、グロ様のなんですよネ(*´∨`)

 グロ様の自伝“Peter Glossop -- The Story of a Yorkshire Baritone”を読んでいなかったら全然気が付かなかったと思います。

 1934年生まれのメゾ・ソプラノで、カルメン役を得意としていたということです。

 グロ様と知り合ったのは'51年頃。同じ声楽の先生についていて、グロ様はジョイスの成熟した妖艶なメゾ声に“ひと耳惚れ”したのだとか。結婚したのはグロ様がサドラーズ・ウェルズ歌劇団で第1バリトンを務めるようになった1955年です。

 フムフムと《ルイザ》のフェデリーカを聴いてみましたが、確かに、カルメンに合いそうな雰囲気の声です。音の輪郭がはっきりとしていて、ほどよくドライで、低音はちょっと意地悪そうで(私はそういうメゾ声が大好きです)。

 《ルイザ》ではミラーとフェデリーカのからみが無いので残念ですが、思いがけず夫婦共演音源を手に入れることができたのはとってもラッキーでした。keyakiさん、本当にありがとうございます。

 またタイミングの良いことに、この時のバルセロナでのライブのことが自伝に書かれておりました。

 自伝によると、この頃のグロ様は人気絶頂。調子によってスケジュールを入れまくったのはいいけれど、考えてみたらミラー役を歌うのは初めて。なのにリハーサルまでたった3日しかないし、その間に《ビリー・バッド》と《エルナーニ》でロンドンとバルセロナを行ったりきたりしなくちゃならない!!アワワ ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 アワワ
 とゆー状況だったとのこと。

 なんとかやり遂げたのはいいけれど、この時の《ルイザ》の初日はグロ様的には(´・ω・`)ショボーンな出来で、「ごめんなさい。もうしません」と菌類オペラの神様に誓ったそうです。

 私が聴いたグロ様の《ルイザ・ミラー》、正確な日付はわかりませんが、とにかくものすごいデカ声だし、シャープ歌唱も絶好調!! 張り切って歌っているように聴こえますので、たぶん「声が疲労しきっていた」という初日の録音ではないでしょう。

 余談ですが、声の響きが暗いことから超♭歌唱に聴こえてしまうことの多いカレーラスですが、この時のロドルフォでは超超♯歌唱です!! 
 〈Quando le sere al placido〉ではそこかしこで##(ダブル・シャープ)歌唱を披露(*゚Д゚) つまり1音上がっているわけで、それは既にシャープ歌唱というよりは単なる音痴ではなかろーか!?というくらい。

 グロ様のシャープ歌唱もすごい笑えるはずなんですが、この“ライスカレー唱法”を前にしてはさすがの輝きも失せてしまいます。そしてまた、一部のヴェルディ信者から「面白くない歌手」の烙印を押されてしまうんだよなぁ……(´・ω・`)うーむ……。


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グロ様@コンペ 若き日のピーター・グロソップの動向のうち、詳細を知りたくてたまらなかったことの一つに、ブルガリアはソフィアで開催された“国際若手歌手歌劇競技会”があります。(古めかしさを醸し出すために日本語直訳にしてみたw)

 ご存知の通り、1961年のこのコンペで金賞を受賞したことがきっかけで、その後のグロ様の国際的な活躍が始まるわけですネ。

 それよりも何よりも、「イギリス人だてらに、なぜブルガリア?」という素朴な興味がありましたし。

 もっか熟読中のグロ様の自伝“The Story of a Yorkshire Baritone”に、その時のことが書かれていましたのでご紹介。

 きっかけは、当時所属していたサドラーズ・ウェルズ歌劇団の掲示板に、コンペ参加者募集の貼り紙があったから。
 “若手”と言うからには年齢制限があり、上限は33歳。
 ちょうどコンペ中に33歳の誕生日を迎えることになるグロ様は、何か運命的なものを感じ取ったようですw

 ソフィアまでの足代は自腹ですが、優勝する気まんまんのグロ様、えいやっとへそくりをはたきます。

 一次予選ではイギリス人らしく、ヴォーン・ウィリアムズの《Silent Noon》を。
 コレ、私の大好きな歌曲なんです。
 アレンの「まさに昇天」な録音、持ってるYO〜!!(*´Д`) あのムキムキ声で、グロ様はどんな歌唱をご披露したのかしら〜:*:・( ̄∀ ̄)・:*:

 二次予選では、《フィガロの結婚》より伯爵のアリアを。
 今、ウチのブログで地味に話題になっていますがw、トリルがお得意なグロ様ですから、これは難なくこなしたでしょうネ。(高速歌唱だったかどうかは疑問ですがw)。

 続く三次予選では、《道化師》より“プロローグ”を。
 歌いながらネクタイを解き、上着を脱いで、近くの椅子にかけるという姑息な演出で聴衆のハートにロックオン♪
 恒例の音上げも好調で、「A♭とかGとか出した」と、エリンギだてらに自慢もしていますぜw

 そして決勝戦に進むわけですが、これがかなり面白いです。

 ブルガリア国立歌劇場にて実際に《イル・トロヴァトーレ》を演じたとかで、グロ様は(当然)ルーナ伯爵。

 なんと、ブルガリア人のテノールがイタリア語でマンリーコを、ブルガリア人のソプラノがブルガリア語でレオノーラを。アズチェーナはポーランド人のメゾ・ソプラノで、歌う言語はポーランド語。そして、イギリス人のバリトン(グロ様)は、英語でルーナを歌ったんですって。

 右上の写真は、コンペの時のグロ様。後姿の女性は伴奏者です。

 33歳におなりになったばかりの、自信に満ち溢れたお顔、シュテキですネ〜(*´∨`)

 この直前の数年間は、グロ様のキャリアはうなぎ上りだけれども、私生活ではいろいろと悲劇的な事件が相次いでいたようで、読んでいてもらい泣きしそうだったもんで(ヘタな小説より泣けますぜ、奥さん・゚・(つД`)・゚・)。ようやくコンペのエピソードにたどりついて、ホッと安心しています。



グロ様の自伝 以前から気になっていた本、

“Peter Glossop -- The Story of a Yorkshire Baritone”

をゲトしました。

 なんと、グロ様の自伝なんデス(*´∨`)

 現在、プロローグを読み終えたところ。

 育った家の近くに精神病院があって友だちに冷やかされて恥ずかしかったとか、銀行で働きながらジャズ・バンドでビューグルを吹いていたとか、声楽の先生に「アマチュア歌手で満足しなさい」と言われ、ママにブチキレてもらって(*゚Д゚)レッスンを続けたとか、“ひと耳惚れ”した嫁@メゾ・ソプラノとの馴れ初めだとか、なかなかに面白いエピソードが満載。

 淡々とした筆致。それでいて、行間からにじみ出るヴェルディ男らしい情熱的な一面が、歌唱を聴きながら勝手に想像していた私の「グロ様像」と重なっていて、読んでいてとっても微笑ましいです。

 やはり歌唱には、歌い手の人生が表れるものなんですネ(*´∨`)

 そして――

 ファンとして気になる、著者近影。

 2003年3月(御年74才)のご尊顔もばっちり拝むことができるのです。

 ↓↓こちら↓↓


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blanc.jpg おフランスのバリトン歌手、エルネスト・ブランクしぇんしぇー。

 セクシーなデレカント唱法ゆえ、何を歌ってもエロ爽やかな好青年に聴こえるので、大抵のバリトンの役柄にはミス・キャストであると思っております(除フランスもの)。

 さわやかなドン・ジョヴァンニ。正義漢なイァーゴ。セクシーなリゴレット。目に涙を溜めたレナート(仮面舞踏会)など。
 
ワクワクしながらCDをかけて、(*゚Д゚)ポカーンとさせられたこと、数知れず。



 でも、いいの。




 だって、ステキなんだもんっ(人´∀`).☆.。.:*・゚




 とはいえ、こんなブランク贔屓なワタシでも、「そりゃないだろう…orz」「つか、歌っちゃダメっ!! ヽ(`Д´)ノ」ってな役があるのでして、今日の記事はそれがテーマ。

 その役とは、何を隠そう、

 アルマヴィーヴァ伯爵@フィガロの結婚

 です。

 “百読”は“一聴”にしかず。
 出だしのレチタティーヴォから検証してみることにしましょうね↓↓↓↓
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 クラシック・ランキングからいらした皆さん、ごめんなさい。《魔笛》祭りと出してますけど、実態はアレン祭り開催中♪です。

 さて。小学館の魅惑のオペラ《ラ・ボエーム》効果もあるんでしょうか。検索サイトからウチにいらっしゃる際のキーワード、いきなり兄さんの名前が増えました。
 ドン・ジョヴァンニの時はそーでもなかったのに;;; 本当に)

 確かに、あの映像でのマルチェッロ、巷では(特に女性陣に)大変ウケがよろしいのです。

 (昔は)カッコ良かった」
 なんて声を拾ったくらいですもの。ワーイヽ(´ー`)ノ
 ドン・ジョヴァンニでは誰もそんなこと言ってくれないのにさー。まぁ私も言わないんだけどw)

 アレ観て「このバリトン素敵(*´艸`*) キャッ 」なんて思ってくださって、「どんな歌手なのかしら」と興味もってググってくださったりなんかして、いくばくかの確率でウチのブログにたどり着いて、

 ↓20年後の……
 Sir Thomas Allen vol.2
 カレイ臭のぷんぷん漂う作り笑顔にショックを受けて、せっかく芽生えたトキメキを無かったことにされてしまうと、布教している身として寂しいので――

 ここで一発、兄さんの(昔は)可愛かった」パパゲーノをご披露しておきたいと思います。

 ↓↓まじで可愛いんだって。ホント。嘘つかない。↓↓

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