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アレン追っかけ旅行記 in ロンドン9 --- 7/20 ROH着物ソサエティ、《コジ・ファン・トゥッテ》2回目

2007年07月29日
 椿姫さんとの待ち合わせは18時。ワタシがコヴェント・ガーデン駅へ降りたのは18時10分。
 東京でなら常に時間ギリギリに動く自分ですが、まさかロンドンで疾走することになろうとは……。海外では、「5分前行動」ならぬ「1時間前行動」を鉄則としていたのに。

 何度もしつこく通ったおかげで、この辺の地理のみ知り尽くしていたのが幸い。ステージ・ドアのある人通りの少ない路地を突っ切り、下唇ポスターを眺める間もなくオペラハウスに飛び込みますと、

「あっ、つ、椿姫さんですか!?」
「しまさん、ですよね~?」

 ええ、すぐにわかりましたヨ。
 涼しげなブルー・グレー(に見えました)の小紋をお召しになった大和撫子といったら、ロンドンの椿姫さんにきまってますもん(*´∨`)
 昼間に大雨が降りましたから、もしかしたらお洋服でいらっしゃるのかなぁとも思っていましたので、お着物姿を拝見できて嬉しかったです。

 椿姫さんも、ワンピースの柄でワタシを判別なさったようで、(服の)写真を出しておいてよかったなぁと思いました。ワタシは椿姫さんのお顔は、ブログで何度も拝見しているので存じ上げていましたけれども、椿姫さんはワタシの顔なんてご存知なかったわけですし。
 いや~日にちと時間と場所だけで、ちゃんとお会いできてヨカッタ、ヨカッタ。

 イギリス在住の日本女性って、ワタシの知っている限りではいかにもバリバリという感じの男勝りな方も多いのですが、椿姫さんは日本女性らしいしっとりとした雰囲気をお持ちでした。キャリア・ウーマンでもいらっしゃるのにネ。

フローラル・ホールの2階から 気さくな方で、初対面なのに自然に打ち解けてお話をすることができました。さっそくフローラル・ホールの中を案内してくださり、2階からの眺めもハイ、この通り。

 7/17、7/18とも、オペラ・ハウスの本館(と呼ぶのでしょうか?)の中を見学するだけで精一杯、こちら側に来たことはありませんでしたので、嬉しくてハシャギまくってしまいました。やはり詳しい方に案内していただくと興味が増します。

 やがて、椿姫さんのお着物仲間(?)のカルメンさんもご到着。カルメンさんもたおやかな日本女性で、しかもとてもお美しい!! お話しながら、なんだかドキドキしてしまいましたよ。
 緊張してしまって、お二人のお着物姿の写真を撮らせていただきたかったのですが、ついに言い出しそびれてしまいました。

 椿姫さんのブログでこの日のお二人の写真が見られますので、是非ご覧になってください。
 椿姫さんのお着物は棗(なつめ)の柄、カルメンさんは牡丹唐草だそうです。

 海外で、こうしてお着物姿の女性を拝見すると、やはりハッとするものです。着物は世界に誇れる日本文化の一つですね。そして、日本女性も着物姿のほうが映えます。なんというか、着物を着るだけで女性としての「格」が上がる、といいますか――。

 着物っておもしろいもので、洋服のときと着物のときでは似合う色が違うのですよ。ワタシは体型が貧弱なもので、洋服のときは濃い色はダメ。淡いカラーのものを好んで着ますが(黒なんて一着も持ってないです)、着物ですと黒でも濃紺でもけっこうイケる、と思っています。といっても、ワタシが最後に着物を着たのはいったい何年前のことだったか……;;;

 椿姫さんを中心に、ROH着物ソサエティが広がりつつあるようで、それってとても素敵なことですね。
 ワタシも東京でがんばってみようかな(←影響を受けやすいヤツ)。ありがたいことに、都内では着物を着ていける場はふんだんにありますから(ただし、着物で疾走はできまへんな)。

 椿姫さんやカルメンさんとお会いしたことで、今後の新たな楽しみを見出すことができました。こういうのも“出会い”の喜びですね。



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 開演時間が迫ってきたので客席へ。

 この日はナントかぶりつきです。
 オーケストラ・ストールズ(平土間)のA列12

(参照:ROH公式サイトのInteractive Seating Plan. 「Click this botton to open up the Main House Seating Plan」という紫のボタンをクリックすると、座席の位置と舞台の見え方が確認できます。
 簡易座席表はコチラ

席からの眺め。舞台を見上げる感じです。
7/20 最前列からの舞台の眺め。


近すぎて、舞台の全景が一つの画面に収まりきらず…
舞台、下手 舞台、上手

 オーケストラの音や歌手の声を空気の振動として体感できるという理由から、前の方に座るのは好きなのですが、最前列というのは生まれて初めての経験です。しかも階級社会イギリス、天下のROHですから、さすがにちょっと気後れはしました。

 事前に椿姫さんにドレスコードなどをお伺いしたところ、特にそういうのは無いとの事で、確かに周囲の方々の服装も適度にドレスダウンされていましたが、カジュアルというわけではありません。露出度の高いワンピースを着てきてよかったと思いました(ただこの日も本当に寒くて、二幕目から毛織のストールが手放せなくなりましたが……)。

 女の子が独りで……というのも、ビミョーに場違いに感じられる、そんな緊張感はやはりありました。
 同じくオーケストラ・ストールズの少し後方の席に、立派な風情の日本人らしき年配の夫婦が座っていまして、場慣れした雰囲気がとてもステキ。
 やはりエスコートがいるのといないのとでも、かなり違うのではないでしょうか。

 オペラの全曲CDやDVDを鑑賞して、たまに実演も観に行って、それで分かったようなつもりになっていましたけれども、そういうコトじゃないんですね。伝統あるオペラハウスの独特の雰囲気に触れたことで、オペラとは長い歴史や文化・風土に培われた「その国の、生きた精神そのもの」であるのだと……。これは、どんなお引越し公演を観ても日本では決して味わえないことで、畏敬の念で胸が震えました。
 同時に、久しく行っていない能や歌舞伎にもっと足しげく通おうという気持ちになったものです。

 さて、客席の明かりが落ち、オーケストラ・ピットにコリン・デイヴィスが入ってきました。
 その瞬間、厳粛な気分はどこへやら。またまた気持ちはハイテンションのMAXです!!(*゚∀゚)=3

 だって、ワタシの右隣の隣の席のまん前に、デイヴィスの頭があるんですよ!! 抱きつこうと思ったら抱きつける距離ですよ!!(←確実に捕まりますがな)

 デイヴィスたん、すっかりオジイちゃんになって……。客席前の手すりにすがって、謙虚そうに深々と頭を垂れます。
 DVDだととても小柄に見えるのに、なんかすごい頭が大きいですよ(*゚Д゚)!?

 そして、序曲。
 この時すでに、ストールズ・サークルの隅っこにはフェランド、グリエルモとともにアレン@アルフォンソも待機しているはずなのですが、なんだかとってもドキドキしてしまって……とてもそちらに視線を向けられません!!(*´Д`)

 こ、この乙女ちっくな恥じらいの感情は―― (←オェ…)














恋です、恋!



まちがいないっ!



(↑誰かこの女を何とかしてくれ)




 舞台は17日に観た時とまったく同じ。アレンの歌唱も演技もこないだと変わりはありませんでしたので、詳しく語る必要はないでしょう(そこ、「ホッ」とか、言わない)。

 違うのは、当たり前ですが、距離感です。

 11列目のときもアレンのデカさに大興奮でしたが、もうそんな騒ぎじゃ済まないの。

 パーソナル・スペースってありますでしょ。「コミュニケーションをとる相手との物理的な距離」のことで、親密な間柄であれば平均45センチ、個人的な関係なら45~120センチ、と、だんだん離れていって、いわゆる「公的な関係」が最も距離の長い360センチとなるわけですが。

 ROHの舞台と客席最前列がどの程度離れているかはわかりませんけど、体感的にはこの「公的な関係」程度の距離感しかないわけ。つまり、ちょっと大きめの声であれば、じゅうぶんにコミュニケーションをとれるほどの近さなのです。

 もともと身体のデカい人ですから、もうその存在感たるや圧倒的。この距離感に慣れるまでは嬉しいを通り越してなんだか怖くて、椅子の上でめいっぱい上半身を引いてしまいましたヨ。

 最初の15分間くらいは、過呼吸で死ぬかと思いました。いやはや、オペラがこんなに健康に悪いものだったとは……(*゚Д゚)

 やがて興奮が鎮まるにつれ、今度は柄にもなく嬉し涙がこみあげてきてしまいました。
 曲はちょうど、出征するフェランドとグリエルモを見送る男女の三重唱、“Soave sia il vento,”。レッシュマン、ガランチャ、アレンのアンサンブルが美しく……。泣くようなシーンではないのですが、感極まってしまいました。

 他のシーンの重唱部でもずっとアレンの声が聴こえ、そこまで粘着にアルフォンソのパートを追って聴いたことはありませんでしたから、それがとても新鮮でした。
 アルフォンソのパートは低い音もいくつかあって、アレンは高音のほうが得意ですから、たまにほとんど唸りのような音になってしまうのですけれども、それすらなんだか嬉しくて、ですね。

 ところで、舞台が始まった最初の頃から、ワタシの右側から「むうぅ~~ん」「ふんふん、ふぅぅぅ~ん」という大変調子っぱずれな鼻歌が聞こえてきまして、
(隣のオジサン、うるさいなぁ。アレンの声が聴こえないじゃないの!!)
 と、ちょっと苛々したのですが。
 視線を移して見てみたら、ナント、デイヴィスたんの鼻歌!!(*゚Д゚)


 な、なんてオンチな!!


 鼻歌の主がデイヴィスたんとわかったとたん、微笑ましい気持ちになってしまうワタクシ。差別してゴメンネ、隣のオジサン。

 鼻歌で主旋律を歌っていると思いきや、特にそうでもないらしく、木管のフレーズを追ったり、弦のパッセージであったり。多分、指揮をするにあたってパンチをきかせたい部分なのだろうなと思いながら、ステージ上の美しい歌唱と調子っぱずれな鼻歌のアンサンブルを楽しみました。

 大好きな歌手のパフォーマンスを本場ヨーロッパで、しかもこんな至近距離で、2回も堪能できたなんて、本当に幸運だったとしか言いようがありません。
 最初からこんな贅沢をしてしまって、次回はどうなってしまうのでしょう。

 調子にのって来年は、アレンのリサイタルにロックオンするつもりでいるのですがネ……(*´∨`)


 そうそう、下唇ですが(感極まって目頭を押さえながらも、しっかりチェックは入れていたのヨ!!)。理想形、ちゃ~んと見れました。

 先ほどの三重唱“Soave sia il vento,”の直後、アルフォンソの独白部です。

 “Nel mare solca, e nell'arena semina
 e il vago vento spera
 in rete accogliere ……”

 の辺りが特にスゴかった。

 目が釘付けになりまして、そこから冷静に鑑賞できるようになったような記憶が……w

 男子三人での“こ、じ、ふぁん、とぅーーーーって”のトコロはコレ系で、またヨカッタですよ(*´∨`)

コチラの真面目な感想もどうぞ↓
ジョナサン・ミラー演出《コジ・ファン・トゥッテ》/Royal Opera House

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