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《魔笛》/Royal Opera House

2008年03月14日
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Royal Opera House の《魔笛》、2008年2/22, 2/23, 2/26 の感想を一気に。

 マクヴィカーの演出については後日まとめるとして、本日は歌手についての感想です。

 既にどの日がどのキャストだったのかビミョーにわからなくなってきました。当日配布しているキャスト表、貰ってくるのを忘れたもんで(爆) 記憶違いがあったらごめんなさい。
 (画像はコチラコチラから借りてます)

 あらすじはウィキペディアを参照ください(自分で書くのが面倒だもんで。すんまへん)。

キーンリーサイドのパパゲーノ さて、何はともあれ、まずはサイモン・キーンリーサイドについて語らねばならないでしょう。ROHの《魔笛》に無くてはならない存在です。

 彼のこのパパゲーノ。DVDで事前に観ていましたし、魅力的な歌手ですよね。
 
 歌唱については文句ナシだし。時に「兄さんよか技術あるわ」「低音がよく出てるわ」ってな理由でジェラシーを感じることだってあるくらいです(笑)

 でも、一言、言っていい?

 ガクブルしながら言っちゃいますよ?

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 暗いわっ!



 どーしてこんなにネクラなの?



 いえね、結果的にパパゲーノというキャラが斬新になっているのはわかるんです。このキャラが大変ウケているのも、実際に観てよ~くわかった。

 暗いといっても、挙動はとってもかわゆいです。ドタバタ系で笑いを誘うし。ぴょんぴょん跳ね回って元気です。むしろ元気すぎるくらい。体操選手並みの運動神経の持ち主です。

 単にカワイイだけじゃなくって、ヘタレさが加わっているのも、パパゲーノとして面白いかな。

 現代のヒーロー像ってそうでしょう。映画でいうと、『ダイ・ハード』シリーズが出てきたあたりから顕著ですよね。ヒーローが“超人”じゃなくなったのね。むしろ“ヘタレ・キャラ”がヒーローになる。

 本来、《魔笛》のヒーローはタミーノです。パパゲーノは賑やかしにくっついて来るだけで、後半はストーリーの柱(この破綻した物語にそんなモノがあるとすれば)からは完全に逸れていきます。

 けれども、このパパゲーノのヘタレさ(何度もスマン)が、不思議な求心力を持っている。そして、マクヴィカーによる《魔笛》のテーマ設定によって、パパゲーノもちゃんとヒーローになっているのではないかと。手柄はタミーノだけのものじゃないのね。

 詳しくはこの後の記事で語りますが、キーンリーサイドの「暗さ」「生真面目さ」(本人はそうじゃないのかもしれないけど、歌唱を聴いている限りではそう感じる)が、この演出の鍵なのかなと思いました。

 ただ、まぁ、正直に言っちゃうと。ベリーやプライに洗脳されて、渡英前にはアレンのニヤけたパパゲーノ気持ちが悪くなるくらい聴いておった私ですので。キーンリーサイドのこの暗さ、特に「Ein Mädchen oder Weibchen wünscht Papageno sich!/可愛い女の子か奥さんがいたら」のヘロヘロぶりにはかなり引いてしまいました。

 影響を受けやすい性格なもので、観ているこっちまで鬱になるのよ(´・ω・`)

マルトマンのパパゲーノ Bキャストのクリストファー・マルトマンのパパゲーノにはホッとしました。彼は脳天気で明るいパパゲーノを演じていましたので。声も厚くて明るいですし。

 好き/嫌いだけで判断するなら、私の好みはオーソドックスなマルトマンです。

 で す が 。

 どちらが心に残るかと言われれば、当然キーンリーサイドのほうですよね。
 マルトマンのほうだけを観ていたら、パパゲーノについてこんなに熱く語ろうなんて思わなかったことでしょう。安心して見ていられるけど、新しさは感じなかった。

 斬新さって、時に受け手に“不安”を与えたりするものです。これまでの価値観が揺さぶられるわけだから。

 そして芸術とは、価値観をぶっ壊しては再建する、与える側と受け取る側との闘いなわけで。今回もそれを痛感させられた次第。
 つまるところ、それがキーンリーサイドの魅力だと思うんだな。好みの問題を超越して、迫ってくるものがあるんだもの。

 さて。
 パパゲーノ以外のキャラでも、聞き比べ・見比べの楽しみがありました。

 まず、夜の女王。

ミクローサの夜の女王

 22日がアンナ・クリスティーナ・カーポラ、23日と26日がエリカ・ミクローサでしたが、私の好みは断然ミクローサ。

 外見もギスギスしていて冷酷な母親にピッタリだったし、それよりも何よりも歌唱が素晴らしかったですね。硬質で安定した歌声で、コロラトゥーラも絶品でした。

 こちらの記事で、「高音を出す時に頬の筋肉をキュッと引き上げる」のを見るのが好きと書きました。ミクローサの時もそれをちゃんとチェックしてたんですが、この人が口を開けると本当に怖いんです。まるで蛇女みたいで凄みが増すのよ。
 だからますます夜の女王にピッタリで、声にも容姿にもゾクゾク。

 一方、カーポラの歌唱はモタモタした印象でした。

 夜の女王のアリアは2つあって、私は1つめの「O zitt're nicht, mein lieber Sohn!/ああ、怖れおののかなくてもよいのです、わが子よ!」 が好きなんですけど、ラストのトリル直前の最高音、カーポラの声がとにかく汚くてですね。その瞬間、ああ今夜の女王は期待できないと思ったものです。

 ところで、パミーナですが。
 私の萌えの公式によると、母親の女王が軽くて冷たいコロラトゥーラだからこそ、娘のパミーナは低音にも強い肉感的なソプラノ。

 なので、DVDのドロテア・レッシュマンなんか最高です。

 パミーナは、22日がケイト・ロイヤルで、23日と26日がゲニア・キューマイヤーだったかな。
 どちらもとてもよかったですが、軍配はキューマイヤーに上げておきます。声に体温と体臭が感じられたから。それでいて可憐さもタップリだしね。

 残念ながらタミーノの印象はまったく残っておりません。やはり、二人の歌手で観たんですが、どっちがどっちだったかすら覚えていない;;; 「悪かった」という印象も無いんですけどね。
 すみません、ワタシ、テノールには興味がなくて。特にモーツァルト・テノールは辛いところです。

 最後にザラストロなんですが、この役は3日ともスティーヴン・ミリングでした。

 大変残念ながら、私が期待していたような歌唱ではなく、物足りなかったというのが正直なところです。

 外見は大満足なんですが、声がね。響きはとても綺麗なんですが、密な感じがしない。重さが足りない。
 これは完全に好みの問題なので、ミリングが悪いんじゃないんです。

 特に22日の弁者はロバート・ロイドでしたから、いろいろと複雑な思いが交錯しちゃいました。私が持っている兄さんの《魔笛》CD、ザラストロはロイドなのでして。そしてそのザラストロが大好きなもので――。
 ミリングたん、ゴメンネ。


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 ◇おまけ◇
 トーマス・アレンの弁者はけっこう評判が良かったようです。コチラ

Sir Thomas' feeling of text, his gravitas and his charisma were outstanding in this performance – one even noticed his presence for a few spoken lines in the large scene at the start of the second act.

 ですってサ(*´∨`)


 次回はマクヴィカーの演出について。

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 ※Sardanapalus さんの感想記事も、是非お読みくださいね!
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